Khăn chia áo lìaというベトナム語を聞いたことがありますか？
直訳すると、「シャツとハンカチは別れる」。
ベトナム人の間では、これらを恋人にプレゼントすると、恋人が別れてしまうと信じられています。
そこで今回は、ベトナム人の恋人に贈る６つのタブーをご紹介！
ベトナム人の恋人へのプレゼントを選ぶ前に、要チェックですね！
ベトナム人へのプレゼントはNG⁉１．ハンカチやタオル
一番NGとされているのが、ハンカチやタオルです。
戦争に行く男性に女性がハンカチを贈った歴史から
1955年に勃発したベトナム戦争。
終戦にいたったのは、20年後の1975年でした。
800万人以上が命を落とした悲惨な戦争を、みずから経験したベトナム人はいまだ多くいます。
夫や恋人を戦場へ送り出す女性たちは、しばしばハンカチをプレゼントしました。
それ以降、ベトナムにおいて、ハンカチは別離や悲しみの象徴となっています。
ベトナム人はそもそもハンカチを使わない？
ハンカチは、日本特有の文化だといわれることがあります。
ハンカチ文化の起源であるヨーロッパでは、鼻をかむくらいしかハンカチを使いません。
日本には、もともと「手ぬぐい」という文化があります。
その影響で、ハンカチでも手を拭きますが、実はその用途でハンカチを使うのは日本だけです。
外国では、スカーフのようにして使う「ファッションアイテム」の一つとなっています。
さらに、アジア各国ではハンカチはめったに使われることがありません。
ベトナムもそうです。
手を洗ったら、手をぱっぱっと振って、水を切るのが普通です。
ハンカチやタオルのプレゼントは、タブーでもあり、あまり使われないということを覚えておきましょう。
ベトナム人へのプレゼントはNG⁉２．靴
意外にも、靴はベトナム人への恋人に贈るのはタブーとされています。
恋人が去るのを見送るアイテム
古い言い伝えによれば、お互いに靴をプレゼントする行為は、パートナーが去る予兆です。
恋人に靴をするなら、さらに遠ざけることを意味すると信じています。
中国語の発音がため息に似ている
さらに、中国語の「靴」という言葉は、「ハイ」と発音します。
ため息のように読まれるこの発音が、悲しみや離別を意味するとのこと。
意外にも、中国の言葉や文化が、ベトナム人の習慣に大きな影響を与えているんですね。
ベトナム人へのプレゼントはNG⁉３．マグカップ
カップは壊れやすく、愛のもろさを象徴しているといわれます。
恋人に贈るなら、「別れ」のメッセージを暗喩するプレゼントだと信じられてきました。
しかし、今は、もうこの言い伝えを信じる人は少ないそうです。
ベトナム人へのプレゼントはNG⁉４．フォトフレーム
フォトフレームは、写真をフレームに組み合わせて、「愛の瞬間」を捉えるものです。
愛する人にフォトフレームを贈ると、それは「愛のおみやげ」に。
気持ちは、すでに過去のものになってしまうとされています。
たしかに、写真を印刷してプレゼントするのはよくないといわれたことがあります。
データを送りあうなら大丈夫だそうです。
線引きがよくわかりませんね。
ベトナム人へのプレゼントはNG⁉５．手袋
いくつかベトナム語のサイトを調べましたが、手袋をあげている記事が多かったです。
理由は、よくわからなかったのですが…。
手袋は、寒さや土ほこりから手を保護するアイテムです。
手袋の代わりに、俺がこの手で他のやつらから彼女を守る！
手袋をプレゼントしたとき、それは愛の終わりだ！手袋に守ってもらえ！
こんな考えのようでした。
自分が守るか、手袋が守るか。この二択がおもしろいですね。
ベトナム人へのプレゼントはNG⁉６．時計
時計は時間の尺度であり、間接的に私たちの寿命を縮めることを意味するそうです。
だから、否定的な意味を持つ贈り物なのだとか。
ただ、若いベトナム人に聞くと、そんな言い伝えは耳にしたこともないと言っていました。
西洋社会の文化が入ってくるとともに、時計がギフトの主流になるのも、時間の問題でしょう。
ベトナム人へのプレゼントに避けた方がいい６つのアイテムは今も有効か
今回の記事で、6つのアイテムをご紹介しました。
ベトナム人へのプレゼントに避けた方がいいとされています。
ベトナム人の多くが信じている「プレゼントのタブー」です。
一方で、若いベトナム人に聞いてみると「もう関係ない」という意見も。
この6つのタブーに関しては、世代間のギャップがありそうです。
もし、ベトナム人の恋人へのプレゼントを考えているなら、それとなく聞いてみてはいかがでしょうか。
「今度のクリスマス、マグカップを買おうと思うんだけど…」。
ベトナム人は、ハッキリ物事を言う人が多いので、恋人は自分の考えをびしっと答えるはずです。
しかし、こんな習慣があるなんて、おもしろいですね。
ぜひ、お互いの文化の違いを味わいながら、国際恋愛を楽しんでくださいね！
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