スカイプ、ズーム…外国人のオンライン日本語教室で思うこと

日本語教師

この記事はこんな日本語教師の方、ボランティアの方におすすめです。

  • ZoomやSkypeを通して、日本語を教えている。
  • Zoomのグループ授業では、なかなか学生が集中してくれない。
  • 遠隔授業のレベルをもっと上げたい。
  • 外国人の同僚が、ビデオ会議システムではあまり発言しない。

こんにちは。Yokoです。

さて先日、私のもとに一件の依頼がありました。

「技能実習生が配属されてから、日本語が勉強できるようにとボランティア教室を紹介したのに、全然行ってくれない。どうしたらいいか、教えてほしい」。

ということで、彼らの日本語力の調査と、今後の日本語教育のニーズを見極めるために、出張してきました。

話の流れで、ちょうど授業があるというのでボランティア日本語教室の様子をのぞかせてもらうことに。

その日本語教室は、コロナウィルスの影響を受け、zoomを利用して授業を行っていました。

オンラインでの授業って、教師の側は、実際に外国人の生徒がどう捉えているのか、本当に理解しているかどうか、わかりにくいですよね。

今回、私は外国人の生徒サイドからオンライン授業を見るという貴重な体験をさせていただきました。

そこで、気づいたことや、実際の生徒の声をシェアします。私も初めて知ったことがありました!

ぜひ、普段、スカイプやズームなどのオンラインを利用している日本語教師やボランティアの方に読んでいただければと思います。

※なお、今回の生徒は、N5・N4レベルを想定しています。

あなたのスライド、スマホの画面で見える文字の大きさですか?

1番目の点は「文字の大きさ」です。

忘れがちですが、多くの生徒はスマートフォンの小さな画面で、授業を受けています。

教師の側は、だいたいパソコンかタブレットを使って、スライドや動画を写しますよね。

今までの教室の授業では、プロジェクターやモニターを使っていたので、皆見えていたでしょう。

しかし、スマートフォンの画面って、想像以上に小さい文字が見にくいんです。

これでは、リピートするのも一苦労。

先生の側は「日本語が読めないんじゃないか」と思って、善意で助け舟を出します。

でも、違うんです。先生のスライドの字が小さすぎて、見えないだけなんです。

今からでも遅くありません。zoomを利用するときは、大きな字でスライドを作ってあげましょう。

目安として、スライド1枚に1文を書くくらいの方が、スマートフォンでは見やすいですよ。

字が読みにくいと、よけいな時間もかかるし、やる気がそがれるよ…。

1つのグループに、日本人の先生は何人いますか?

2番目の点は、日本人の先生の数です。

この点、日本語学校とボランティアでは、様子が違うかもしれませんね。

日本語学校では、1コマの授業を1人の先生が教えるのが普通ですよね。

しかし、ボランティアでは、生徒と先生の人数のバランスによって変わります。

今回、私が見学したケースでは、1グループに、2人の先生がついていました。

そこまでは、まあいいです。しかし、私が見る限り、2人以上で日本語を教える場合、zoom特有の問題があります。

日本人同士の連携が取れていない

動画を流すとき、文法を説明するとき、会話練習をするとき。

随所において、日本人の先生同士の連携が取れていないな、と思うことがありました。

例えば、どちらが言うか決めておらず、同時にしゃべって謝りあったり、生徒が納得しかけた説明を遮って一方の先生が話し始めたり…。

ただでさえ集中力が保ちにくいオンライン授業で、日本人同士が混乱していると、生徒はさらに混乱してしまいます。

おおまかでいいので、2人以上で教えるときは、役割分担を決めておくことをおすすめします。

例えば、授業の前半はA先生、後半はB先生が教え、自分が担当でない時間は裏役に徹する。

あるいは、今日、教えたい文法項目とフレーズがあったら、それぞれがどの部分を教えるかを決めておく。

これは、事前にできる調整ではないでしょうか。(めいめい教える準備をしている前提です)。

今まではなあなあで、何となくやっていたことも、オンラインでは生徒を混乱させる原因となります。

ですので、そのひと手間を惜しまずに役割分担することをおすすめします。

誰に向かって話しているかを明確にする

これは、日本人同士の役割分担とも関係があるのですが、オンラインでは「誰に向かって話しているのかわかりにくい」という致命的な欠点があります。

日本語は主語をあまりいわない、というのは、日本語を教えたことがある方ならご存知ですよね。

直接教えていた時は、視線や体の向きで、誰に向かって話しているか、容易に理解することができます。

しかし、オンラインでは、全員がお互いの顔を見ているので、誰に向かって発せられた言葉か、わかりにくいのです。

もう一人の日本人の先生に向けたメッセージのつもりでも、生徒の側は、自分に話しかけられているのかと勘違いしてしまいます。

え?今、私が話しかけられた?何言ってるかわからなかった。あれ?私じゃない?でも、誰も答えないし…。どうしたらいいんだろう。あ、日本人の先生同士の会話だったのかな?

こんなモヤモヤって、想像に難くないですよね。

なので、ぜひ「みなさん」なのか「○○さん」なのか、はたまた日本人の先生への言葉なのか、ここはあえて、名前をたくさん呼び合いましょう。

わざわざ名前を呼ばなくても誰宛の言葉か理解できるのは、日本人同士だけであることを覚えておいてください。

オンラインの専門用語、外国人は本当に理解していますか?

3番目の点は、オンラインの専門用語をきちんと説明したか、です。

オンライン会議システムを使う時、専門的な言葉がいろいろありますよね?

例えば、こんな言葉に外国人は戸惑うことがあります。

ミュートを解除して!ホワイトボードを共有するね!あ、ビデオがオフになってる!

こんなことを言われて、フリーズした姿を見ました。

彼らはズームにも日本語にも慣れていないので、仕方がないといえば仕方がないのですが…。

まず最初に、ズームの使い方を説明してあげるべきだったな、と思います。

そして、日本語の呼び方も。「ミュート解除」はどのボタンのことか。「ホワイトボード」はどこか。

使い方が分かっていても、日本語の呼び方と、外国人の母語での呼び方は異なっている場合もあります。

日本人の当たり前を疑い、必要になるオンラインの専門用語を事前に教えておくことも親切です。

まとめ

今回の記事では、生徒の視点に立ったこんな「気づき」をまとめてみました。

  1. 1スライド1文!教材の文字はなるべく大きく作ろう。
  2. 2人以上で教えるときは、事前に役割分担を決めておこう。必要な時以外は、口をはさまない。
  3. オンライン会議システムで必要になる専門用語を教えておこう。

教師の側では気づかないこともあったのではないでしょうか。(わたしはありました💦)

オンラインで日本語を教える時ならではの悩みはまだまだ尽きませんよね。

他にも気づいたことがあれば、ぜひコメントで教えてくださいね!

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